ロックンロール万歳。

ローリング・ストーンズの映画「シャイン・ア・ライト」を観た。
監督は、「タクシー・ドライバー」「ラスト・ワルツ」を撮ったマーチン・スコセッシ。
ストーンズって、俺のなかではあまり夢中になることなく、距離を置いて眺めてきた感じがある。
今回のこの映画も、やはりそれほど興味がなかった。
しかし、友人のDJ人見欣幸が番組で絶賛。会社唯一、音楽の話が出来るメーカーの営業マンが絶賛。

カミサンが用事があるという町田まで車で送りがてら、上映してる映画館が入ってる鴨居のららぽーとに行ってみることにした。
8時台の回に間に合わず、夜11時半からの上映。
むむむ、、、ひょっとしたら寝てしまうかも。と、思ったが。。。とんでもない。時が経つごとに大興奮。エンディングのロールまであっと言う間の2時間だった。
映画館が新しく、音響が実に良かった。
話に聞いた通り、サラウンドの感触がすごい。
そして、ミックスも映画ならではのミックスダウン。
例えばキースのギターがアップで映し出されると、キースのギターの音が大きく出て来る。
これを音だけ聞いていたら、さぞかし不自然に聞こえるだろうけど、映像と合わさると、すごい臨場感となる。
音の定位も、実に立体的。
実際には、120人で満席の映画館に20人も入ってなかっただろうか。
しかし、録音された観客の歓声が周りを取り巻き、あたかも2800人で満席のビーコンシアターに座っているようだった。

しかし、、、凄いのはミック・ジャガー。
なんだって、あんなに元気なんだ。
顔に深く刻まれた皺をみると年相応かと思うが、あのクネクネダンスをショーの間中ずっとだぜ。
シルエットでみると、まるで20代の青年のよう。
そして、なんたってあの声。
前半の、ドキュメンタリー風の部分でホテルの一室でミックが鼻歌を歌うとこがあったのだが、そこからやっぱこのオヤジ、ただ者じゃないと思わせる。
声の張りは、まったく衰えるどころか、ますます脂がのってきてる。
俺は、ミックの声が大好きだったんだ!ってあらためて思ったわけさ。
思えば、わが友、人見HitMe欣幸とストーンズの映画「レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー」を見に行ったのが82年くらいだったか。
俺らは、中学2年?3年?
中学の頃、俺はビートルズのレコードを集めてた。そして、人見はというとストーンズだった。
それを、カセットに録らせてもらってよく聞いたもんさ。
当時リアルタイムで流行ってた、エモーショナルレスキューの一曲目の「ダンス」にはしびれたもんだ。
「悪魔を憐れむ歌」のギターソロのかっこ良さったら。。。
ハタチくらいのころだったから、86年くらい?
我が友、ヤバダバさんとタカシ君とバンドをやったときのレパートリーで「ブラウンシュガー」をやったときの興奮ったらなかったね。
(俺はそのとき、ドラマーw)
ところが、90年の初来日の頃である。
なんだなんだ、ストーンズファンってこんなに居たの?というくらい、突如ストーンズファンが山盛りとなる。
ストーンズのファンであることが、かっこいい。と勘違いしてる連中が東京ドームに溢れる。
俺は、そのときバイトでコンサート会場の警備をやった。タダでストーンズ聞けるし、いいやね〜。と思ったが、当時のドームの音響は最悪。
ほとんど、何を演奏してたんだか分からなかった。
ストーンズファンを気取った連中は、席で酒を飲むは、タバコは吸うは。。。
小さい不良行為で、自分が真のロックンローラーと同化してる気になってる。
当時、何が好き?と聞くとストーンズ!と答える輩の実に多かったこと。。。
そして、そう答えるヤツにろくなヤツは居なかったな。
音楽よりも、カッコつけの道具としてストーンズを利用する。そんなやつらばかりだったわけですよ。
俺は、そんな連中と一緒にされたくないと思い、次第にストーンズ自体からも遠ざかってしまった。
若いというのはそういうもの。
それから、もう18年が過ぎて、俺もオッサンになった。
なんとなく、ブラウンシュガーとか、ジャンピングジャックフラッシュとか、また聞きたくなり、ツタヤでCD借りたりしてたんだ。
そこへ、この映画である。
もう、フィルム上のコンサートが終わるときには、泣きそうになった。
感動した。
ストーンズは、まぎれも無く、本物のロックである。
鳥肌ったったクリスティーナ姐ちゃんとの共演
そして、今日は、10代の頃録ったストーンズのカセットをずっと聴いている。

すると、、、出てきた。カセットに録ったハタチのころのバンドのリハーサル(笑)
「Brown Sugar」
http://zives.sakura.ne.jp/NetMusic/BrownSugarDelta.mp3
Vocal: ヤバダバさん
Guitar: タカシ君
Bass: マサル君
Drums: 俺(爆)
いや〜、みんな若い!
しかし、まだ俺らは40越えたばかり。
ストーンズが40歳の頃は「スティルライフ」の頃でしょうか?
今のストーンズは平均年齢64歳だって。
俺もまだまだ転がりつづけないとな。