2013年03月17日

バンドの音ってのは、顔見合わせて同じ部屋でジャーンって音出さないとバンドの音にならないんだ。

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ザイブズのサードアルバムがようやくリリースされる。2007年のセカンドアルバムから実に6年ぶり。ファン待望の新作だ。
今回のアルバムはこれまでのファースト、セカンドとは異なりアルバムタイトルがつけられている。『Greasy Music』と名付けられたこのアルバム。それだけでもこのアルバムに対する意気込みが感じられる。
そのタイトルの意味から聞いてみた。


『Zives』『Zives II』ときて『Zives III』とくるかと思いきや、今回のアルバムは『Greasy Music』と名付けられてます。まずそのタイトルの意味から教えてもらえますか。

「『Greasy』ってのは『脂っぽい』『ベタベタした』って意味だよね。俺たちが聴いて育ったのは70年代のロックだ。なんつーかその頃の音ってのは栄養たっぷりというか、ま、悪く言えばやり過ぎっていうか、繰り返しが多かったりドラムソロが延々と入ってたりね。でもそんな音を今みたいにiPodで聴くんじゃなく、レコードに針を落としてステレオセットの前できちんと正座して聴いていたんだ。夢中になってね。そんな、しつこくても聞き込みがいのある音を『Greasy』って言葉に当てはめてみたのさ。」

今回のアルバムでもドラムソロが入ってる曲がありますね。

「『To You』だね。ロックバンドってのは、やっぱドラムソロをフィーチャーした曲がないとね。ツェッペリンの『モビー・ディック』シン・リジーの『シャ・ラ・ラ』キッスの『10万年の彼方』みたいにさ。まドラムソロの入った曲を書こうとした訳でなく、あのリフを弾いたら自然とユートがドラムソロに突入してたって感じだったんだけどね。あ、タイトルはね、これはドラマーの名前のYutoを逆さにしたのさ。」


後半は実験的な音に仕上がってますが。。。

「ああ、あれはギターとかオーケストラの音源を逆回転させて入れてる。もちろん今はテープを使う訳でなく、コンピューター上でそんな音源を簡単に作れるちゃう訳だけどもね。これも俺たちが聴いてきた60年代70年代のサウンドへのオマージュだ。」

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『Greasy Music』は実にバラエティに富んだ楽曲が収録されています。これは意図されてそうされたのですか。

「俺たちは様々な音楽を聴いて来た。ロック、ジャズ、ブルーズ、歌謡曲、演歌までね。だから作った曲がいろんな方向に行くのは極自然なことなんだ。そして俺たち3人ともクイーンやビートルズみたいに一つのアルバムに様々なテイストをもった曲が入ってるバンドが好きだ。でも頭で鳴っていても3人じゃなかなか実現出来ない音もある。それが今回、キーボードとフルート奏者である和田真奈美さんに出会って実現できた。彼女との出会いは大きかったね。」

すると『さざなみ』のフルートのメロディーなどは和田さんと出会ってから書かれたのでしょうか?

「いや、あの曲は古い。90年頃にはSugaが弾いてたよ。ボサノバのギターインスト風でね。ライブでもバンド何度かやった。でもあのメロディはやっぱフルートだよなって3人でいつも話してた。で、フルート奏者を探していたところに、俺とYutoが参加した09年の横須賀のイベントで彼女と出会ったんだ。彼女は他のバンドでフルートを吹いてた。素晴らしい演奏さ。彼女しかいないってすぐ声をかけたんだ。」

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その『さざなみ』ではピアノ、とラストのバラード『Tell Me Once Again』で和田さんはピアノとオルガンも演奏されてますね。

「あと『Take Me To The Heaven』のエンディングパートのピアノも彼女だ。彼女にフルートを吹き込んでもらったあと、話を聞いたら実は鍵盤が本職だって言う。鍵盤が必要な曲も何曲かあるんだって話したら、ささっと弾いてくれてさ。素晴らしい才能さ。」

そのときはスタジオで、せーので一緒にレコーディングしたのですか。いわゆる一発録り?

「違う。バンド3人のプレイバックを聴きながらオーバーダビングしてもらった。でも雰囲気を大切にしないといけないと思って、まずは4人で生演奏してから、吹き込んでもらったんだ。やっぱり音楽ってのはそういうもんさ。」

ということはリズムトラックもバラバラに?

「バンドの音ってのは、顔見合わせて同じ部屋でジャーンって音出さないとバンドの音にならないんだ。これは事実だ。今回は素晴らしいエンジニアの竹見さんについてもらったからドラムスの音が本当に良い音で録れた。録音したのも彼のバックビート・スタジオ(横須賀市衣笠)だったしね。それに彼自身もドラマーなんだよ。だからドラムの音は知り尽くしてる。手際も良くて三人で10曲を2日くらいで録り終わった。」


リズムトラックはたったの二日ですか?たしかそれは2009年のことと聞いてますが、それから足掛け4年の時間が経ってます。

「ああ、オーバータビングにそれから3年。これは主に横浜のジャストってスタジオで録った。納得のいく音にするまで何度でもやる。俺たちはプロじゃないから締め切りなんか無いんだ。純粋に楽しみでやってる者の特権だね。そのかわり1回にかける予算も時間も限られてる。だからフルアルバムを完成させるにはこれだけの年月が必要だったんだ。オーバーダビングが終わってから、俺がトラックダウンとマスタリングをするのに1年。これからジャケットとか細かい打ち合わせをしてリリースまでにまた何ヶ月もかかるだろう。ブランクはもうボストンとかドナルド・フェイゲン並みさ(笑)。でもこうやってると、彼らの気持ちも分かる。納得いく音を作るには時間が必要なんだ。実際まだまだだと思っている。」

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やはりオーバーダビングで目を引いたのは『Tell Me Once Again』のコーラスワークです。あれは皆さんの声を重ねてるのですか。

「いや、あれは全てSugaの声さ。3声を2回ずつだからたったの6トラック。最初は俺の声も入れてみたんだけど、Suga一人だけの方がなぜか厚い音になったね。でもこの曲は少ない方だけど、全部で40トラックくらいがいっぺんに走ってるんだ。多い曲では60トラックくらい使ってる。俺たちがティーンエイジャーだった頃使ってたカセットの4トラックMTRを思えば夢のような話さ。ケイト・ブッシュが72トラックを使って『バブーシュカ』を録ったなんて話に憧れてたけど、今ではそれがこんな小さなコンピュータの中で実現できる。音はともかくね。」

ところで、先ほどのお話にもありましたが、今回のアルバムに収録されてる10曲は以前から演奏されてた楽曲なのでしょうか。

「そうだね。いちばん新しいのが冒頭の『Don't You Let Me Out』かな。リズムトラックを録る直前に出来た曲だ。あとはライブでやってた曲がほとんど。それと昔アイディアだけあって、それを完成させたって形のが『Greasy Music』だね。あの途中のツインリードのフレーズだけはかなり昔からあった。92〜3年にはあったんじゃないかな。それが突然形になって現れる。タイミングさ。」

これからのライブのご予定などありますか。

「結局去年は一度もライブをやらなかったから、今年は何度かやりたいと思ってる。まだ具体的には決まって無いけどね。もうスタジオとコンピューターの前ばかりにいるのは億劫だね。ビートルズがレット・イット・ビーで屋上ライブをやりたくなった気持ちが良く分かるよ(笑)」。

*Taroが勝手に書いた架空インタビューです。

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Zives / Greasy Music 4/28 YTYのライブにて発売予定。

2013/4/28(日)「Irodori」 @ 横須賀Younger Than Yesterday
出演:John-Amicoresky / 彩〜Sayah〜 / Zives
OPEN 17:30 START 18:30 前売)\2000 当日)\2500

*飲食代別途/オーダー制
*全席自由/先着入場順
*ご予約はYTYにて電話予約(046-828-8306 / 18:00~23:00)

Zivesはトリで、20:20〜21:00 演奏予定。

先行音源「Dont' You Let Me Out」
posted by Taro at 08:59| Comment(4) | TrackBack(0) | Zives
この記事へのコメント
こりゃケッサク!!
外タレのインタビューを訳したかのような雰囲気ですなぁ(笑)

LIVEには行くことが出来ないんですが…(汗)
他の購入方法はどうすれば良いですかね。
とっても聴きたーい!!!!
Posted by Bonzoh at 2013年03月17日 09:37
盆造さん
ありがとうございます!
まさしくその通り。英語を和訳したような文章を心がけました(笑)。
外タレのインタビュー読んでると、質問のあとにいきなり「違う。」で始まる文だったりして、日本語だとあり得ないんだけど、つまりは英語では当たり前の「No」って言ってるんだろうなと。
そんなインタビュー記事に憧れがあった訳ですw。

アルバムはまたSound Market Cue でネットで買えるようになると思います。
よろしくお願いいたします!
Posted by Taro at 2013年03月17日 11:56
リリースが決まって、やっと言葉遊びの余裕が出てきたね。
4/28は楽しみにしているよ。
Posted by Namiki at 2013年03月18日 23:14
なみさん
ありがとう。
そう。ようやくのんびり映画見たり、普通の休日を過ごせるようになったよ。(^^)
Posted by Taro at 2013年03月26日 22:48
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